秩父の方言(秩父弁)一覧

あくまで、JAちちぶ広報誌「やまなみ」編集部が調べた一例のものです。

秩 父 弁 意  味 使い方など
あか 赤ちゃん このあかはだれんちの子だい。
あがりはな 家の入り口
あさっぱか 朝食前の仕事、朝早く それはあさっぱかにやるからいいよ。
あしっつるし アシナガバチ
あちゃ それでは
あちいにあたる 熱中症になる ぼうしをかぶんねえとあちいにあたるよ。
あにがさ そのようなことはない 相手の意見に反論する場合に用いる。
あらいまて 食後の食器洗い等の仕事 洗いまとめがあらいまてとなった。
あんき 安心 これであんきになったんべー。
いいあんばい よい具合、天気 いいあんばいでがんす。
いいからかん いいかげん おめーはいいからかんなやつだな。
いとおし(ねえ) かわいそうだ この子はつぶ足でいとおしねえなあ。
いらざること よけいなこと まったくいらざることべえして。
うそっぺえ うそ えらうそっぺえゆうんじゃねえよ。
うちゃある すてる そのへんにうちゃあるんじゃねえよ。
うっぽおる 放りなげる そのへんにうっぽおといたで。
うなる 耕す 耕運機でうなっとけいな。
うまくぶつ 上手にする まさかうまくぶったな。
うわっぱり 上着 さみいからうわっぱりを着てげいな。
えぶ 歩く 今日はえんできたで。
えらいこと たいしたこと えれえことはねえよ。
おおいせい 元気が良い まさかおおいせいだったで。
おおしんつく ツクツクボウシ
おおひき がまがえる 他におおひきべっとう、べったら、べっとこしょー等
おこさま
おちゃぞっぺえ お茶菓子、つけもの等 お茶うけのこと
おっかあ うちのおっかあは・・・
おでんげえり 離婚・出戻り やつはおでんげえりだで。
おてんたら おべっか えらおてんたらゆうな。
おっかかる(よりかかる)おっかぶせる(かぶせる)おっくじく(挫く)おっこくる(背中をおす)
おっぷせえる(押さえつける)おっぺす(押す)等々秩父の方言には動作を強調する接頭語の「おっ~」
を用いたものが多い。
おとこし(男衆) 男性たち 反意語で「おんなし」
おにむし くわがた
おろぬく 間引きする
かあめんどろ 川等にある藻
かきっこと 書類や文章を書くこと おらあかきっことは苦手だから・・・。
かてめし 混ぜごはん
かまぎっちょ かまきり、かなへび・とかげ
かみ 川上 反意語で「しも」
からっけつ 下着をはかないで からっけつで飛び回るなよ。
からっちゃ お茶だけで接待すること からっちゃでわるかったんね。
からるす 留守でだれも居ない様子
かりてあがる 他人の家にあがること じゃあかりてあがるか。
がんのう かぶとむし(オス) メスはまぐそ、ぶた、ぶたっけつ等
ぎっつ バッタ やせた人のことも指す
きもをいる あたまにくる だいぶきもをいったい。
きりばん まないた
くえっと くずれているところ
くさっこそげ 草削り
くろっこ かもしか 他にくろんた、くろんぼ、あおた、あおしし
けえりばち おかえし けえりばちにもってげい。
けえる 水などを汲みだす
けちく 妙に
ごうぎ 立派 まさかごうぎな家だなあ。
こうしゃく はなし やつにゃあいいこうしゃくをぶたれたい。
こさえる つくる うめえもんをこさえとかぁ。
こじゅうはん 3時のおやつ
こてえさんねえ こたえられない
さかっと 坂道 あそこのさかっとのとちゅうにあるよ。
さくい えんりょのない、かざらない あのひとはさくい人だ。
さわぎ ~する なんのさわぎだい。
さんどいも じゃがいも
じいやき ニイニイゼミ
じゅうくう なまいき えらじゅうくうゆうな。
じんじく つりあいがとれる
じんじんばあ 春蘭
すいつけべえ 一服しよう おーい、すいつけべえ。
ずやっけえ やわらかい、水っぽい こりゃずいぶんずやっけえうどんだなあ。
ずりあげ 干しうどんをゆでて醤油等で簡単に味付けしたもの
せえる おかずにする のりでもせえてくえいな。
せやあねえ だいじょうぶ
そらっぺえ うそ えらそらっぺえゆうな。
ぞんぜえる 態度の大きいこと えらぞんぜえるな。
だけんど(が) だけど
たける つける 鼻くそをそけえらにたけるないな。
たっぺ 霜柱
たてっけえし 風呂の水を沸かしなおすこと
たまか 倹約家 あのひとはたまかだ。
たまげる びっくりする
たらしやき うどん粉にみそ、しその葉などをいれフライパンにたらし焼いたもの
たらっぺ たらの実
だんべ(え) ~だろう そうだんべ。
ちょっぺえ 帽子
ちょうきゅう ぴったり、時間どおり、満足 ちょうきゅうだからつりはねえよ。
ちげえ 作物が不作 今年のいもはちげえだなあ。
つっかけ サンダル
つっぺしこむ 押し込む
つっぺす うつぶせになる
つとっこ 栃の葉で小豆、もち米、うるち米をくるみ茹でたもの
つぶあし はだし
つみっこ すいとん
つるばる 一緒に行動する あの2人はつるばってべえいるで。
でえろ でんでんむし なめくじははだかでえろ
てっこはっこ アリジゴク
てんぐるま かだぐるま
てんでに それぞれに
どどめ 桑の実
とびっこ かけっこ
とぼう 家の入り口
なから だいたい、ほとんど なからできたなあ。
なす 借りたものをかえす
なるく 緩やかに 坂がなるくなっている所の・・・
なんとも いちばん、中心の あすこんちは○×さんがなんともでやってらい。
ぬきい あたたかい
ぬくとまる 暖まる こたつにへえってぬくとまってげい。
ねぎも 寝る前にぐずること
ねぐすり いびき おおねぐすりでねてらい。
のっぷせえる 押さえつける
のめっけえ つるつるした
のす 勢い良くはしる おおいせいでのしてったで。
はあ もう はあよすべえじゃねえかい。
はあて 風花
はけっと はけ
はしっけえ すばしっこい あの子ははしっけえ子だ。
はねる おしっこをさせる 特に抱えてさせるときのことを言う
~ぱれえ ~したまま なんでもやりっぱれえでこまったもんだ。
ひがっぷしい まぶしい
ひだりい お腹がすいたようす まさかひだりいよう。
ひっぽす 栓を取り中の水を抜く ふろをひっぽしといてくれい
ひょうぐる 水が細くでる おしっこをする意もある
ひる 大小便、おならなどをする 屁をひる
ふえんどう オオスズメバチ
ぶちかる あぐらをかく かしこまんねえでぶちかれい。
ぶっくりけえる ひっくり返る
ぶっつけ メンコ
ふんぐるげえし ねんざ
ふんごくる けとばす
べえ ~ばかり ~しましょう おれべえ怒る。 はやくいくべえ。
べんじょこおろぎ カマドウマ
ほうける 植物の実が成り過ぎる
ほきだす 吐き出す
ほきる 作物、雑草などが伸びた様子
ほりねえ はずかしい
まくる めくる
まくれおちる ころがり落ちる
まさか ずいぶんと
まっくろさんぼう いちもくさんに
めえだま 繭玉
めかご ものもらい
めしっつるべ たらし焼に冷えたごはんを混ぜたもの
めめんたろう みみず
もじっけえ かわいい
やっけえな めんどくさい
やまね 山を背にした所
よいじゃあねえ 大変な
よかんべえ いいでしょう これでよかんべえ
よなべ 夕食後の仕事 あさっぱかの反意語
わけえし 若者達
わきゃあねえ 簡単だ そんなもんはわきゃあねえよ
わざと 少しばかり
わっくさ カメムシ