問合せの多い春先の病害
組合員の皆様から、平成26・27年の3~4月に問合せの多かった病害について、情報提供させていただきます。
●たまねぎ ベト病
(1)越年罹病株は2~3月に発生する。全体に草丈が低く、葉につやがなく、やや黄化して外に湾曲している。葉全体に白または暗紫色のカビが見られる。
①越年罹病株は二次感染の始まる3月下旬までに抜き取り、焼却するか、土中深くに埋める。
(2)二次病斑は主に葉身にみられ、黄色で大型の長卵形~楕円形。病斑上には、白または暗紫色のカビがはえる。
①薬剤散布は発病初期に行う。
ランマンフロアブル、ホライズンドライフロアブル、フォリオゴールド、アミスター20フロアブル
●葉たまねぎ ベト病
(1)たまねぎベト病の項を参照してください。
(2)防除農薬は、ランマンフロアブル、アミスター20フロアブル
(ホライズンドライフロアブル、フォリオゴールドは登録がないので注意して下さい)
●にんにく 春腐病
(1)葉身,葉鞘などが軟化腐敗する。軟腐病のような腐敗臭はない。
(2)排水・通風不良畑にしない、多肥栽培しない。薬剤による防除(発生を見てからでは手遅れになりやすい)
(3)防除
3月15日、25日頃 予防散布 Zボルドー
4月以降 発生初期 カスミンボルドー、バリダシン液剤5
●ねぎ ベト病
(1)全身感染症状株は、3~4月と11~12月ごろに発生し、草丈が低くなり、葉が黄変する。このような株の葉の表面には白いカビが発生する。
(2)第二次感染株は、4~5月と11月ごろ発生する。とくに4~5月ごろに雨が多いと多発生する。
(3)防除
ランマンフロアブル、フォリオゴールド、アミスター20フロアブル