抑制栽培「秩父きゅうり」巡回指導
JAちちぶ園芸部会は、平成28年8月23日、抑制栽培の「秩父きゅうり」出荷に向けて、巡回指導を行いました。
新井正夫部会長は、「今年も気候変動が激しく、栽培管理に苦労しそうだ。体調管理をしっかりし、良質なキュウリを数多く栽培し、出荷してほしい。」などと話しました。
同部会指導部員・生産者・種苗会社・埼玉県秩父農林振興センター職員・JA職員など14人とともに、圃場5ヶ所を巡回し、管理状況の確認・指導をしました。
巡回指導では、各圃場でのキュウリの生育状況の確認。病害虫の早期発見、防除。展着剤の使用、農薬の散布、薬液調整などを改めて確認しました。全体的に良かったが、若干、湿害による、うどん粉病、褐斑病が若干みられました。葉焼けなどもあり、早期防除や対策方法などを指導しました。
午後には、同JA小鹿野支店会議室にて、巡回した圃場の状況を基に講習会を開き、部会員29人が参加しました。
県秩父振興センターの松葉口修さんから褐斑病やうどん粉病、べと病などの病害対策。オンシツコナジラミやウリノメイガなどの害虫対策について、詳しく説明がありました。
松葉口さんは「連日暑い日が続き、葉焼けなどが見られる。これから台風や大雨の影響で湿害による病虫害が増える。ハウス内の管理をしっかりし、早めの防除や対策が必要だ。」などと話しました。
同部会の主要農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。7月まで収穫する半促成栽培と12月上旬まで収穫する抑制栽培の二期作で栽培されます。抑制栽培とは、露地での栽培よりも成長・収穫・出荷を遅く栽培する方法です。ハウス栽培などのことで、例えば本来の旬の時期をずらし、夏野菜を秋に収穫するなどです。21日から抑制栽培された「秩父きゅうり」の出荷が始まり、9月から出荷量が増える見込みです。