「おいしいぶどう品評会」特別審査員にアイドルが参加
秩父ぶどう連絡協議会は、平成28年9月13日、秩父神社 参集殿にて、平成28年度おいしいぶどう品評会を開きました。15人の生産者が20品種、39点のブドウを出品しました。「食味」を重視した審査の結果、武甲観光ぶどう組合の内田善之さんの「バイオレットキング」が、最高順位の秩父農林振興センター所長賞に選ばれました。
同品評会には、「秩父観光農業oh!園(応援)アンバサダー(大使)」を昨年に続きを務める、アイドルグループ℃‐ute(キュート)の中島早貴(なかじまさき)さんが特別審査員として参加しました。特別賞の「なっきぃ賞」には、秩父ぶどう皆野観光組合の久保明弘さんの「安芸クイーン」が選ばれました。中島さんは「たくさんの種類のブドウがあり、驚いた。審査は、どれもおいしく迷った。子供の頃に食べていた、馴染みのある味に近い、酸味と甘味のあるブドウを選んだ。これからも秩父地域の魅力や観光農業を多くの人に伝えていきたい」などと話しました。
中島さんのほか、県立秩父農工科学高等学校農業科生徒やJA職員、県農業技術研究センター職員、県秩父農林振興センター職員など出席者全員が審査員となりました。美味しさや糖度など「食味」を主に外観を含め審査。各審査員がおいしいブドウを3つ選びました。
同地域洋菓子店「Spoon(スプーン)」が作った、秩父限定品種「ちちぶ山ルビー」を使ったケーキも味わいました。
同協議会は、同地域の生産者52軒で組織する。生産技術の水準を高め、品質向上につなげることなどを目的に、平成23年から毎年同品評会を開きます。
同地域は、県西部の中山間地域に位置する。荒川の上流から下流域に広がる地域で標高差があるため、生育状況が各地区によって異なります。このため、同一品種であっても収穫期間に幅を持たせることができ、観光農業地域にとって好条件です。同地域のブドウ栽培は観光農園が主体のため、栽培品種数は50種を超えます。昼夜の寒暖差も大きく、ブドウに甘味がのります。全体のぶどう販売は10月中旬まで続きます。
次点以降の結果は次の通りです。
ちちぶ農業協同組合長賞(第2位)
長瀞観光ブドウ組合の福島邦征さんの「ちちぶ山ルビー」
秩父観光農林業協会長賞(第3位)
長瀞観光ブドウ組合の田嶋巻雄さんの「シャインマスカット」
奨励賞
武甲観光ぶどう組合の櫻井啓造さんの「ちちぶサマークイーン」
長瀞観光ブドウ組合の髙田稔さんの「シャインマスカット」