「秩父かぼす」販売開始

 JAちちぶカボス部会で栽培する「秩父かぼす」の出荷が、9月から始まりました。JAちちぶ各農産物直売所や地元小売店で扱うほか、10月上旬からは市場への出荷も行います。
 令和6年9月7日には、JA皆野直売所で販売開始イベントを開きました。部会員と県農林振興センター、JA職員が参加し、カボスを販売したほか、チラシを使ってPR。試食にはしゃくし菜漬やご飯にカボス果汁をかけたものを提供しました。
 今作は、昨年と同様傷の原因となる風や雹が少なく、きれいで質の良い「秩父かぼす」を出荷しています。例年と比べて大きく、山口辰雄部会長は「花が少なかったが、実の一つ一つに養分がいきわたり大きく育った」と話しました。
 11月からは黄色く熟した「黄金のかぼす」として出荷します。成熟するまで木に残すことで、酸味がまろやかになり、ほのかな甘味が生まれます。「秩父かぼす」のように生で料理に使う以外にも、ジュースやゼリーなど加工用としても需要があります。
 JAちちぶカボス部会には34人が所属。秩父市の吉田地区・小鹿野町の山の斜面で、耕作放棄地や遊休農地の解消を目的に2000年から栽培しています。日当たりの良い山の斜面や気温の寒暖差を利用し、香りや味に評判があるカボスを栽培します。