「秩父きゅうり」出荷にむけて、苗の定植順調
小鹿野町の新井正志さんは、2月26日、県産ブランド「秩父きゅうり」の出荷に向けて、約7アールの圃場にて、800本の半促成胡瓜の苗(接ぎ木苗)の定植作業を行いました。
定植作業には、地温を約20℃にし、定植前には、苗や植え穴に充分潅水(かんすい)を行います。潅水に使う水は、冷たいと根が萎縮し、成長が鈍くなるため、地温に近い温度の水を使います。
ハウス内の温度や湿度などの管理を徹底して行います。
今年度、1苗からの収量を200本とし、2500箱(1箱5kg)の収穫・出荷を目標とします。
2014年2月の大雪では、ハウス全棟が倒壊するなど甚大な被害を受けました。県の雪害対策や助成、部会員や関係各所の協力により再建し、栽培を再開しました。
現在は、ハウスのパイプを以前より太いものを使い、早いうちから除雪するなどの対策をとっています。
新井さんは「毎日が勉強で創意工夫をし、これからも良質なキュウリを栽培していく」などと話しました。
新井さんは、JAちちぶ園芸部会に所属し、指導部長を務めています。同部会は、生産者155人が所属し、内、30人が「秩父きゅうり」を栽培しています。
同部会の主要農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。有機質肥料の施肥を義務付け、土壌診断に基づき施肥設計し、良食味を追求しています。
2015年度の同部会の出荷数は、前年比約160%となりました。
「秩父きゅうり」