「秩父きゅうり」抑制栽培の管理技術向上へ
JAちちぶ園芸部会は、平成29年8月22日、久しぶりの日差しを浴びた中、秩父地域にて、抑制栽培の「秩父きゅうり」出荷に向けて、巡回指導を行いました。
新井部会長は、「近年は、異常気象が当たり前になってきている。巡回指導での指摘事項や午後の講習会を活かし、今年度後半の抑制栽培の管理を徹底してほしい。雨天や曇天が続き管理も難しいが、今までの経験や部会員との知識の共有をして、多くの良質な秩父きゅうりを出荷してほしい」などと激励しました。
同部会指導部員や県秩父農林振興センター職員、JA職員、種苗会社ら17人とともに、若手生産者の圃場を中心に6ヶ所を巡回しました。キュウリの生育状況の確認や病害虫の早期発見や防除。農薬の散布や薬液調整などを改めて確認しました。各圃場では、7月下旬から雨天や曇天が続き、日照不足の影響から生育が遅れています。全体的に管理の徹底がされ、生育状況は良好でした。これから急な天候回復による葉焼けや湿害による、うどん粉病や褐斑病などの病害虫に対して、早期発見や防除が大切です。
午後には、JA小鹿野支店会議室にて、巡回した圃場の状況を基に講習会を開き、部会員40人が参加しました。
センターの松葉口さんからは、初期防除が大切なコナジラミ対策や褐斑病対策などについて説明がありました。「今年のような天候のときには、光の反射効果のある白色マルチをしているハウスが有利だ。ハウス内に水が流入するハウスは、病害虫の原因になる」などと早急に対策をするように促しました。
同部会の主要農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっている。東京市場へ主に出荷し、味や歯応えが良く、規格の統一性が高いことなどから好評です。今年は、長い天候不順の影響から、昨年より出荷が約1週間遅れています。