さやいんげんの品質向上、収量増大を図る
JAちちぶ園芸部会は、平成28年5月25日、JA小鹿野支店会議室にて、隠元栽培講習会を開き、生産者ら23人が出席しました。
隠元指導部の黒沢伸一部長は、「今日の栽培講習会を自分達の栽培に活かし、良品質生産につなげてほしい。」などと話しました。
当日は、JA職員の清川完司さんから、さやいんげん(品種:いちず)の栽培について、播種、育苗、定植時期の注意点やポイントの整理、登録農薬の適格な使用量や時期、病害虫防除の注意点など詳しい説明があり、生産者は真剣に耳を傾けました。
県秩父農林振興センター職員の松葉口修さんからは、高温期の発芽不良対策と出荷期間の延長を目的として、昨年行った栽培現地試験結果について報告がありました。
高温期に播種深さを0cm、1cm、3cmと比較(1穴4粒播種)して試験を行った結果、0cm以外問題なく生育したが、播種深さ3cmのものが特に生育が良好でした。
不織布被覆による収穫期間拡大の試験結果では、不織布の内側では、外側に比べ最高気温で約3℃、最低気温で約1℃、最低湿度が15%高い。収穫期間も一昨年に比べ、20日程度延び、収量も増大し、湿度も上がったことから果実品質も良くなりました。ただし、大霜が降った場合には、このような結果は得られないと思われます。
同部会の隠元は、厳格な規格の統一と生産履歴記帳、良品質栽培などが市場からの評価を上げています。