ドローンによる空中散布実演会
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JAちちぶは、平成30年2月上旬、秩父市太田地域の水稲圃場にて、ドローンによる農薬の空中散布検討のため、「ドローン実演会」を開きました。
高齢化が進む中、省力化につながる新技術に高い期待が寄せられることから、地域の米の生産者やJA役職員、県秩父農林振興センター職員ら44人が参加しました。
靑葉組合長は「農業者の高齢化や地域環境への配慮。安心安全な農産物の生産のため、新たな技術も取り入れていかなければならない。」と期待します。
NECフィールディング株式会社の協力により実施。一般社団法人 農林水産航空協会認定機体である、「Mulsan DAX04」を使い、オペレーターが実演しました。
実演後、秩父みどりが丘工業団地地区センターへ移動。NECの田辺エンタープライス事業部長からドローンの機体や農林業での活用について資料を基に説明がありました。
田辺部長は「ドローンは建設現場や山間地の測量等、多くの産業で取り入れられている。農薬や受粉散布等、農林業にも貢献していきたい。今後、販売だけではなく、生産者の要望により、レンタルとオペレーターの派遣も検討している」と話しました。
ドローンは、小回りが利き、狭い土地や丘陵地にも適し、機体が小型で軽量なため移動・準備しやすい。バッテリー駆動のため、エンジン駆動に比べて静かで、ランニングコストも抑えられます。散布高度も低く、空中散布で懸念されるドリフトの影響も抑えられます。GPSを搭載し、3~8枚の羽で安定飛行でき、高度維持などの操作支援機能や万一の際のフェールセーフ機能も付き、安心して操縦ができます。機体価格も無人ヘリの4分の1~5分の1です。
秩父地域で栽培される米の品種は、主に「彩のきずな」や「キヌヒカリ」です。気候は、昼夜の寒暖差が高く、甘味のあるおいしい米が栽培されます。
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TEAD(株)から飛行前にドローンの機体説明
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万が一リモコンから手が離れてしまってもその場で停止
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静かで安定した飛行