ブドウ栽培管理講習会
秩父ぶどう組合連絡協議会は、平成30年5月10日、長瀞町のみよし園(園主:田嶋さん)にて、今年度初めてブドウの栽培管理講習会を開きました。
生産者やJAちちぶ職員、秩父農林振興センター職員ら34人が参加。秩父限定品種の「ちちぶ山ルビー(商標登録)」を中心に圃場を確認しながら、開花前後管理の徹底を図ります。
新井会長が講師となり、県内外で学んだ知識や技術などを基に、芽かきや新梢管理、ブドウの品種に合わせたアグレプト液剤やフラスター液剤、ジベレリン処理の効果的なタイミングや方法について説明しました。
新井会長は「今年は例年に比べ、秩父地域でも10~14日生育が早い。多品種が一気に開花してしまうと大変なので、早めの作業を心がけてほしい。」と呼び掛けました。また、「気象条件としては、悪くないので良品質のブドウができそうだ。」と期待します。
6月から7月に被害の発生が多い、クビアカスカシバの対策として、昨年からセンターの指導で本格導入した、予察用フェロモンを利用した「フェロモントラップ」も紹介され、希望者にはJAが取りまとめて分配します。
地域は、荒川の上流から下流域に広がる地域で標高差があり気温差があるため、生育状況が各地区によって異なります。そのため、同一品種であっても収穫期間に幅を持たせることができ、観光農業地域にとって好条件を有します。ブドウ栽培は観光農園が主体のため、栽培品種数は50種を超えます。
また、「ちちぶ山ルビー」は地域でのみ栽培される限定品種です。平均糖度が17度以上あり、指先のような楕円で細長く、きれいな鮮紅色(ルビー色)の果実が特徴。皮ごと食べられて美味しいと好評です。生産量も多くなく、地域でのみ買えることから地域への誘致にも繋げます。