ブルーベリー農園開園 「ビッグファーム彦久保」彦久保利平さん

彦久保利平さん(72)は、秩父市下吉田のフルーツ街道でブルーベリーの栽培に励み、観光農園「ビッグファーム彦久保」を経営しています。

同地域は、土地改良事業の区画整理で、観光客の誘致がしやすくなりました。彦久保さんは、地元郵便局に勤めながら同事業に携わり、定年退職後、地域の仲間ら8農園で、みどりの森ブルーベリー組合を組織し、観光農園を始めました。昨年から組合長も務めています。

ブルーベリーの栽培は、イチゴとブドウシーズンの6月下旬からの時期に、地域の目玉となる農産物を考えたことがきっかけです。

栽培は手探りで、日本ブルーベリー協会などの協力を得て栽培技術を学び、全国の各圃場を巡回して視察を繰り返すことで向上していきました。地域の土壌は水田が多かったことから粘土質で、ブルーベリーが好む酸性に土壌改良をしました。

彦久保さんは「当時は、栽培者が少なく、苗を集めるのにも苦労した。組合みんなで知恵を出しあいながら今日まで来た」と振り返りました。

現在は、妻の静子さん(72)、と約70㌃の農園で栽培しています。スパルタンやダロー、おおつぶ星など数多くの品種を栽培しています。ブルーベリー狩りは6月下旬から8月下旬まで楽しめます。来園者には静子さん手作りのブルーベリージャムをかけたヨーグルトも振る舞われ、評判です。

同農園は環境にやさしい農業を目指し、極力農薬や化学肥料を使わず、安全・安心なブルーベリーを栽培しています。県から特別栽培の認証を受け、エコファーマーに認定されています。また、埼玉版農業生産工程管理(S‐GAP)実践圃場(ほじょう)にも認定されています。

お二人は、「来園する各地のお客さんとの交流が楽しみ。『美味しい。来てよかった』の一言がとてもうれしい」と笑顔で話してくれました。

 

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収穫する利平さん

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収穫する静子さん