ホワイトデーに特別なイチゴはいかが

秩父市吉田の「いちごの森 あかずきん」では、3月14日のホワイトデーに向けて、イベント仕様の特別なイチゴを栽培し、販売します。

園主の宇津木さんは、2月14日のバレンタインデーへのお返しに、イチゴの好きな女性が多いことから、ホワイトデー仕様のイチゴの生産に取り組んでいます。栽培には、イベントに合わせ、苗を選びます。イチゴに栄養が集まるように、花を多く摘み、甘く栄養価の高い特別なイチゴを作ります。購入者の予算や要望にも連絡を受けて対応もします。(栽培状況により変わる場合も有)

 

女性に喜ばれるよう、可愛いハートの形などニーズに合わせて特別な包装をします。主な出荷先は、JAちちぶの各農産物直売所や同地域の道の駅などです。

ホワイトデー以外にもシーズン中であれば、各イベント仕様のイチゴ生産にも応じます。

 

今期のイチゴ栽培では、昨年の異常気象や1月の突然の大寒波などにより、栽培管理に影響し、例年より生産量が減りました。

 

宇津木さんは、県農業大学校を卒業し、平成23年から県で取り組んでいる「明日の農業担い手育成塾推進事業」の「秩父市吉田農業担い手塾」の2期生として、毛呂山町から同地域へ、新規就農者の研修生となりました。

地域指導農家の大規模生産者から栽培方法やハウス管理など、全般の指導を10ヶ月受けました。

高齢で規模を縮小する同地域の農家から、使わなくなった大型ハウスを借り受け、平成24年に同園を開園しました。

約10aの圃場でイチゴを栽培し、みやげ専門として、直売所や道の駅などに出荷します。相談により配送も受付けます。甘くて美味しいと好評で、リピーターも増えています。

平成27年3月に開かれた、第1回JAいちご部会圃場共進会では、同園の「やよいひめ」が第3位の秩父市長賞に選ばれました。

平成26年に同塾を卒業。農業に取り組んで7年目になるが、正式に農家となり、現在3年目です。JAちちぶいちご部会にも所属し、地域農業の活性化にも尽力します。現在は、若い地元住人を1人雇い、農業の魅力を伝えています。

県が認定している環境に優しい農業者であるエコファーマーにも認定されています。同園のイチゴは、農林水産省がガイドラインで定めた、厳しい条件をクリアし、平成27年11月に「特別栽培農産物」にも認定されています。

 

宇津木さんは「色々なイベントでイチゴを使い、消費拡大に繋がればうれしい。今年は、農業の楽しさの反面の厳しさをとても感じた。部会員や直売所の方などの励ましや温かい言葉がとても嬉しかった。原因もわかったので、今回の失敗を糧に来シーズンには、例年以上に良いイチゴを作る。今後は、若い人に農業の魅力を広げていきたい」などと話しました。

 

同地域のイチゴは、直売所や道の駅、各農園での販売が多くなります。販売するイチゴは、根元まで赤くなってから出荷するので、とても甘いです。気候も昼夜の寒暖差が大きくイチゴに甘味がのります。

 

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