今年度最後の「白繭」出荷 晩々秋蚕期

JAちちぶ養蚕部会は、令和元年10月17日、JA秩父西支店敷地内の出荷所で、今年度最後となる晩々秋蚕期(ばんばんしゅうさんき)の繭の選繭(せんけん)と出荷を行いました。
部会員やJA職員、県秩父農林振興センター職員、NOSAI埼玉職員らが参加しました。当日は6戸の農家が飼育した白繭を選繭し、247.7kgの繭を製糸業者へ出荷しました。
出荷した白繭は、県農林総合研究センター秩父試験地内の稚蚕飼育場で、2齢まで共同飼育した蚕を9月16日に各農家へ配蚕し、育てたものです。
今期の繭は、品質や大きさともにとても良いできです。
同部会では今年度、白繭を春蚕期、夏蚕期、晩秋蚕期、晩々秋蚕期の4回出荷しました。
地域は、古くから養蚕が盛んで、現在も地域の重要な作目として位置付けられています。
瀨能紀夫部会長は「生産者の高齢化などにより、農家戸数や出荷量は減少傾向にある。しかし、各生産者の努力により、高品質な繭が増えていることはとても喜ばしいことだ。これからも体調管理に気を付けながら、伝統ある養蚕業を盛り上げていきたい」と話します。