今年度最後の繭出荷!最高のでき!

JAちちぶ養蚕部は、平成30年10月18日、JA秩父西支店敷地内の出荷所で、カラカラと音を響かせながら、今年度最後の出荷となる晩々秋蚕期(ばんばんしゅうさんき)の繭の選繭(せんけん)と出荷を行いました。

部会員やJA職員、県秩父農林振興センター職員らが参加。今期は7戸の農家が製糸業者へ出荷しました。

今期の繭は、品質や大きさともに非常に良いできです。

宮﨑部会長は「夏蚕期は、酷暑の影響を受け、蛹になる時に死んでしまった蚕が多かったが、晩秋蚕期と晩々秋蚕期には、餌の桑の質も良く、とても良い繭が出荷できた。今年度も無事に繭の出荷ができてうれしい」と喜びました。

出荷したほとんどの繭は、県農林総合研究センター秩父試験地内の稚蚕飼育場にて、2齢まで共同飼育した蚕を9月16日に各農家へ配蚕し、育てたものです。

同部会では今年度、「いろどり」繭を春蚕期の1回、「白繭」を春蚕期、夏蚕期、晩秋蚕期、晩々秋蚕期の4回出荷しました。

 

地域は、古くから養蚕が盛んで、現在も地域の重要な作目として位置付けられる。高齢化や担い手不足、絹の需要及び繭価の低迷により農家戸数が減少しているものの、昨年の生産量は県内で1番の生産量です。

12月2日と3日に開かれる、日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つ、秩父夜祭は、一年の最後を飾る絹の大市の付祭りが発祥ともいわれ、別名「お蚕祭り」ともいわれます。翌日の4日には、秩父神社にて「養蚕倍盛祈願祭(蚕糸祭)」が執り行われます。

 

選繭作業をする部会員ら

選繭作業をする部会員ら

 

良質な繭

良質な繭