低濃度エタノールを使った土壌還元消毒実演会

 県秩父農林振興センターは令和4年7月27日、小鹿野町でアスパラガスを生産する中西秀夫さんの圃場で、秩父地域では初めての試みとなる低濃度エタノールによる土壌還元消毒の実演会を行いました。地域の生産者の他、㈱日本アルコール産業、小鹿野町、振興センター、JA職員が参加しました。
 実演会では、水で希釈したエタノールを潅水チューブで散布しました。圃場は前もって耕起し、潅水チューブを設置、透明フィルムで被覆した上で、事前潅水を行いました。
 埼玉県下でこの土壌消毒は、トマト、キュウリ、イチゴなどで、薬剤や太陽熱での消毒に合わせて用いられています。エタノールは水溶性で土壌の深層まで浸透させることができるため、より深い層まで土壌を還元化し、病害虫の活動を抑制することができます。
 中西さんは「アスパラガスがここ数年上手く育たず困っていたところに、振興センターからこの消毒方法を勧められた。成功裏に終わることを願っている」と期待を寄せました。