初「ちちぶいちごグランプリ2018」開催!
JAちちぶいちご部会は、平成30年3月22日、秩父地域の各農園で栽培したイチゴの美味しさを競い、生産技術や品質の向上を図る目的で、初めて「ちちぶいちごグランプリ2018」を県秩父農林振興センター会議室で開きました。
部会に所属する30農園のうち、15農園が5品種(やよいひめ・とちおとめ・紅ほっぺ・あまりん・かおりん)20点のイチゴを出品し、初代グランプリ(県秩父農林振興センター所長賞)には、秩父市田村の市川いちご園の「あまりん」が輝きました。
上位は、県育成イチゴ新品種「あまりん」と「かおりん」が独占しました。グランプリの「あまりん」は、きわだつ甘さとほのかな酸味、ジューシーで爽やかな味が特徴です。
受賞した市川さん(37)は「1番になったのには驚いたが、とてもうれしい。あまりんは、県の品種でもあり、味もとても良いので土耕栽培のものを出品した。できてまだ日が浅い品種なので、指導や情報共有をしながら手探りで栽培している。栽培管理を徹底し、特に温度管理に気を使っている。」と喜びました。
同園は、地域で最初に観光いちご農園を始めた農園で、開園して50年以上になり、現在園主は4代目です。高設と土耕の2つの方法で6品種を栽培します。予約制ではありますが、「あまりん」のいちご狩りも楽しめます。
センターの関口農業支援部長が審査長を務め、出品者やJA役職員、センター職員らの他、JAの活動や地域の農産物の周知を目的に県立秩父農工科学高等学校の生徒らも審査員に迎え、50人の出席者が審査しました。甘味や酸味、色、ツヤなど「食味」を基準に、和やかな雰囲気の中、自分好みのイチゴを3つ選びました。
審査員は「食べ比べて、品種によって味が違うのがよくわかった。同じ品種でも味が違うのには驚いた。どのイチゴも美味しいので、審査に迷う。」と笑顔を見せました。
福島部会長は「県内でも味の品評会は、初とのことなので、各所の協力でできてうれしい。これからも秩父のイチゴを盛り上げていきたい」と意気込みます。
同部会は、地域の30農園が部会員として参加。内、23農園が観光農園として開園しています。いちご狩りは、初夏の6月中旬まで楽しめます。昼夜の寒暖差が大きく、イチゴに甘味がのり、初夏になっても味が落ちにくいと好評です。
最高位以下の結果は次の通りです。
秩父観光農林業協会長賞(第2位)に、ただかね農園の「かおりん」。
JAちちぶ組合長賞(第3位)に、ただかね農園の「あまりん」。
JAちちぶいちご部会長賞(第4位)に、おきうね農園の「あまりん」。
奨励賞に、秩父フルーツファームの「あまりん」。