半促成キュウリ現地検討会
JAちちぶ園芸部会は、4月23日、同部会指導部員、種苗会社、県秩父農林振興センター職員、JA職員15人とともに、各圃場5ヶ所を巡回し、管理状況の確認・指導をしました。
午後には、小鹿野町の井上佳夫さん圃場にて、半促胡瓜現地検討会を開き、同指導部員など生産者38人が参加しました。
新井正夫部会長は「半促成胡瓜はここからが勝負。今、自分が何をするべきかを理解し、栽培技術や知識を共有し、良質な秩父きゅうりを多く生産してほしい。」などと話しました。
巡回指導では、各圃場でのきゅうりの生育状況・管理の確認をし、病害虫の早期発見、防除。展着剤の使用、農薬の散布、薬液調整などを改めて指導しました。天候も安定し、各ハウスの葉の照りも良く、生育状況は良好です。一部の圃場では、アブラムシや黄化病などの発生が見られ、防除や対策方法を指導しました。
巡回後の講習会は、各圃場での栽培状況を基に、行なわれました。
県秩父農林振興センターの松葉口修さんから「今年は、暖かくキュウリ栽培には良い年だ。そのような年には、葉ダニの発生が多くなる。圃場の巡回をこまめに行い、病虫害の防除を徹底してほしい。キュウリはデリケートなため、摘葉には、葉の取りすぎに注意してほしい」などの今後の栽培管理について、説明がありました。
同部会の主力農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として県産ブランド推進品目となっている。同地域の冷涼な気候で育ったキュウリは、出荷先から、味と香りが大変良いと高く評価され、高単価で取引されています。
有機質肥料の施肥などを義務付け、毎年土壌診断を行って施肥設計し、良食味を追及する。現地検討会や共進会など栽培指導を担当する指導部、市場との交渉や規格の統一化などを担当する販売対策部があり、生産から流通まで部会が行います。
今年度の秩父きゅうりは、天候が安定し、生育が例年より早く、良いものができています。出荷量も順調に伸びています。