半促成胡瓜規格講習会で規格の統一

JAちちぶ園芸部会は、平成29年4月3日、小鹿野町、JA小鹿野集出荷所にて、部会の「秩父きゅうり」出荷者を対象に、半促成胡瓜規格講習会を開きました。半促成胡瓜の出荷最盛期を前に、意識や品質の向上、規格の統一を図りました。

生産者、JA職員、東京都中央卸売市場関係者ら43人が参加し、実物のキュウリを手に取り、情報の共有をしました。

 

新井部会長は「今年度一回目の規格講習会なので、しっかりと規格の確認をしてほしい。規格の選別をきちんとすることが、市場からの信用を得る第一歩だ。」などと激励しました。

 

東京豊島青果株式会社の日野原統括部長は「今年は、他産地でも天候に恵まれ、出荷量が伸びているので、全体的に例年より若干安値がついている。肥培管理を徹底し、長く収穫、出荷をしてほしい。秩父きゅうりは、食味が非常に良く、市場で高く評価されている。味が良いからリピーターもつく。規格の選果選別もしっかりと分けられているので、安心してどの箱も買われていく。需要があり必ず売れるので、自信をもって多く出荷してほしい。」などと期待しました。

 

講習会では、同部会の黒沢販売対策部長から、特Aから始まる等級6種の重量や長さ、色、曲がりなど、実物を用いて丁寧に説明がありました。

黒沢さんは「市場から高い評価を頂けるのは、規格の統一がされているのが前提だ。等級の判断が難しいときは、思い切って下の等級にすることが大切。それにより、等級全体の品質が向上する。」などと規格統一と品質の向上に向けて呼び掛けました。

 

同部会の主力農産物の一つであるキュウリは、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。8月上旬まで収穫する半促成栽培と12月上旬まで収穫する抑制栽培の二期作で栽培します。有機質肥料施肥などを義務付け、毎年土壌診断を行って施肥設計し、良食味を追及します。

昨年度は、半促成栽培は良かったものの、9月からの長雨による、多雨や日照不足などの影響で、抑制栽培の出荷量は減りました。今年度は、3月1日から出荷が始まり、天候にも恵まれ、良好に生育している。出荷量も順調に増えています。

 

良質な秩父きゅうり

良質な秩父きゅうり