地域特産物の「秩父かぼす」栽培 新井瞭寿さん
秩父市吉田の新井瞭寿(りょうじゅ)さん(76)は秩父地域の特産物の一つ、「秩父かぼす」の栽培に励んでいます。(本記事は令和元年12月に取材)
新井さんは、地元で建設会社を経営しながら、JAちちぶカボス部会の部会長を務めます。
新井さんは作付面積約20㌃の圃場で、約200本のカボスを栽培します。品種は作付面積の最も多い「大分1号」をはじめ、「香美(かみ)の川」、「祖母の香」、「豊のミドリ」の4種類。それぞれ特徴があり、「香美の川」は種子が少なく人気の高まってきた品種です。
現在(11月下旬~12月)は出荷最盛期を迎えた秩父産「ゴールデンカボス」の収穫に励んでいます。
「ゴールデンカボス」は、成熟したカボスで皮が黄色くなり、果汁は甘味のあるまろやかな酸味となります。JAの農産物直売所や道の駅などで販売され、香りや味の良さから好評です。
新井さんは「カボスは無農薬栽培なので他に比べて手間がかからない。その分品質向上に力が入れられる」と話します。
同部会全体では、約240㌃の圃場で約4000本の「秩父かぼす」が栽培されています。主に山の傾斜を利用し、南向きの畑で栽培されます。
新井さんは「味と香り、健康にも良い秩父かぼすを多くの方に味わってもらいたい。部会としても販路を増やし、加工品にも力をいれて行きたい」と話します。