夏に秩父の「新そば」はいかが
埼玉県秩父市荒川地域では、他地域では珍しい、春蒔きをした「春そば」が栽培されます。
JAちちぶ「そば道場あらかわ亭」では、7月下旬までに収穫された「春そば」を8月上旬から下旬にかけて、香り豊かな「新そば」として提供しています。
同店では、地元産のそばの実を石臼(いしうす)で挽(ひ)き、「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の「三たてそば」が堪能できます。つゆは、昆布と鰹を主に出汁をとります。野菜天ぷらには、JA荒川農産物直売所から毎日購入し、地元の新鮮野菜を使います。
もりそばやざるそばのほかに、1日限定30食の「そば定食(税込880円)」がボリューム満点で人気です。
同店隣の「そば道場」では、地元のそば打ち名人が丁寧に指導し、そば打ちの一連の作業が体験でき、自ら打ったそばが楽しめます。(要予約)
同地域は、「そばの里あらかわ」とも呼ばれるほど、そばの生産が盛んで、多くのそば処があります。荒川の源流に近い清流と自然豊かで空気が澄み、おいしいそばが味わえます。荒川そばの特徴は、春蒔き夏収穫の「春そば」と夏蒔き秋収穫の「秋そば」の二期作で栽培します。様々な品種を比較検討した結果、在来種で統一しました。今年の「春そば」は、例年に比べ、良い品質で、生産量も多いです。
「秋そば」は8月下旬に播種し、10月末から11月上旬に収穫します。
地域では、11月の第3日曜日に「ちちぶ荒川新そばまつり」を開く予定です。