夏秋茄子反省会
JAちちぶ園芸部会は、平成28年11月22日、小鹿野支店会議室にて、平成28年度夏秋茄子反省会を開きました。
部会員、JA職員、県秩父農林振興センター職員ら16人が参加し、今年のナスの栽培を振り返り、来年にむけての目標や改善点について、話し合いました。
新井正夫部会長は「共進会などで各圃場をまわったが、天候不順の影響で収量は減ったものの、管理をしっかりし、良質なナスが出来ていた。来期も良質なナスを多く出荷してほしい」などと話しました。
振興センターの佐藤拓也さんから資料を基に、今年の気象経過とナスの生育状況、盛夏期の草勢管理、病害虫防除の改善や対策について説明がありました。
佐藤さんは「整枝や剪定をしっかりし、良く管理されている圃場が多い。天候の変動が年々激化し、乾燥が続く期間が長くなっている。収量や品質の低下に関わるので、灌水設備の充実を図る必要性もある」などと話しました。
JA営農経済部の清川完司さんからは、圃場の土づくりや骨格枝の構成などについて、説明がありました。
ある圃場の土づくりでは、試験的に家畜糞堆肥からユーキフルペレットに変更し施用しました。窒素、リン酸、加里が過剰で堆肥の投入ができない圃場にも使え、重さは約10分の1以下で、高齢者や女性にも施用しやすい資材です。有機物中の腐食酸含有率が高く、地力の向上にも繋がります。結果は、家畜糞堆肥の圃場と変わらない良質なナスが栽培できました。
清川さんは「各農家が高齢化をむかえる中、身体への負担の軽減をし、圃場の品質向上を図ることも大切だ」などと話しました。
同部会のナスは、平成20年よりJA全農さいたまブランドの「菜色美人(さいしょくびじん)」として東京市場に出荷し、品質の高さや規格の統一性が好評です。毎年、植付け時期の植付け講習会、出荷初期や中間に出荷規格講習会や現地検討会、共進会などを開き、生産者全体の底上げを図ります。