夏秋茄子現地検討会
JAちちぶ園芸部会は、7月2日から5日までに3回、埼玉県秩父地域の各地区にて、夏秋茄子現地検討会を開きました。今年度の秩父産ナスの出荷最盛期を前に、管理状況や栽培技術の確認、共有を図りました。
部会員や県秩父農林振興センター職員、JA職員らが各部会員の圃場(ほじょう)を巡回し、生育状況の確認や指導をしました。
今年は、定植から高温と乾燥状態が続き、生育が少し遅れていましたが、各圃場とも栽培管理の徹底がされ、良質なナスが栽培されています。
巡回後、各圃場の管理状況を踏まえ、JA特別嘱託の清川完司さんから、今後の管理について説明がありました。今年はオオタバコガやカメムシ類、アザミウマ類などの病害虫の発生が多くみられる予想です。特にオオタバコガは発生時期が早く、6月3日に初発確認され、体調は5~7ミリ程度ありました。摘心した脇芽などは、卵や若齢幼虫がついていることがあるので、圃場外で処分をするなど防除の徹底を呼びかけました。
部会員は「毎年病害虫対策には苦労する。出荷にむけて、圃場の状況や今後の気象予報をみながら、定期的に適正な農薬を散布していく」と話しました。
同部会の主力農産物の一つであるナスは、2008年よりJA全農さいたまブランドの「菜色美人(さいしょくびじん)」として東京市場に出荷し、品質の高さや規格の統一性が好評です。