夏蚕期の白繭出荷
JAちちぶ養蚕部は、平成28年7月27日、秩父西支店敷地内の出荷所にて、夏蚕期(かさんき)の白繭の選繭(せんけん)・出荷を行いました。
埼玉県農林総合研究センター秩父試験地内の稚蚕飼育場にて、2齢まで育てた蚕を各農家へ配蚕し、育てたもので、当日は、前年比約100.6%、約801kgを製糸業者へ配送しました。
宮﨑豊二部会長は「今年は、湿気が少なかったため、腐りなどが少なく、良い白繭が出荷できた」などと話しました。
秩父は、古くから養蚕が盛んで、現在も地域の重要な作目として位置付けられています。12月2・3日に行われる、日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つである秩父夜祭りも、一年の最後を飾る絹の大市の付祭りが発祥ともいわれています。しかし、高齢化や担い手不足、絹の需要及び繭価の低迷により、農家戸数が年々減少していることから、県産ブランドで秩父限定品種の「いろどり繭」による差別化した繭生産と産地の活性化を図ります。
同部会では今年度、生産者10軒が、いろどり繭を春蚕期の1回、白繭を夏蚕期・晩秋蚕期・晩々秋蚕期の年3回の計4回の出荷を計画しています。