大豆農薬空中散布

 秩父市の農事組合法人大田営農は令和6年8月22日、大豆を栽培する圃場約4ヘクタールへ農薬の空中散布を行いました。カメムシ類などへの対策として薬をまき、収量や品質の低下などの被害低減を図ります。
 ヘリコプターオペレーター(埼玉スカイテック)や県秩父農林振興センター、JA職員が参加。同日散布を行った圃場は、大田営農が管理する圃場の一部で、大豆が開花して10日を過ぎた圃場です。散布をしなかった圃場は、大豆の成長に合わせて散布日を計画します。
 県内では、農作物に加害するカメムシ類やヨトウムシ類の発生拡大に注意を呼び掛けており、圃場でも虫の発生のほか、葉への食害が見られました。今回の空中散布により、それらの発生や拡大を抑えます。
 振興センターの根岸七緒支援部長は「カメムシ類は畦畔にも多く生息するため、注意が必要」と話しました。
 秩父地域で主に栽培する品種は、県在来種の「白光」。白目の大粒・丸形で、地域では味噌や豆腐の原料として使うことが多い品種です。