寺坂棚田で曼珠沙華を補植
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寺坂棚田保存会は、平成28年3月27日、秩父郡横瀬町の寺坂棚田にて、3万5千球の曼珠沙華(彼岸花)の球根を同会員、同町職員、地域住民、西武鉄道株式会社などボランティア約150人が補植しました。
当日は、鉄の棒で穴を掘り、彼岸花の球根を植える作業を二人一組で行いました。
富田能成町長は「寺坂棚田の景観が守られているのは、生産者の方々が米の栽培をしているおかげでもある。これからも町をあげて、一緒に美しい棚田を残していきたい。」などと話しました。
同保存会では、耕作放棄地の解消や景観の向上などの一環として、平成21年から畦道などに曼珠沙華を植栽・補植をしています。現在では、100万球を超えるの曼珠沙華が9月中旬に咲き乱れます。
寺坂棚田は、県内最大級の棚田で、鎌倉時代から稲作が行われているといわれています。
現在、約3.5haの水田が広がる同棚田は、県内外から参加するオーナーや棚田学校、地権者の協力などにより保全活動を積極的に展開しています。夏の「ホタルかがり火まつり」や9月の「彼岸花まつり」など、県内外から多くのカメラマンや観光客で賑わうようになりました。
同保存会の町田修一会長は、「今後も横瀬町の観光資源としての活用にも力を入れ、町外との交流を通して棚田の保全活動に努めていきたい。」などと話しました。
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大勢の方が補植に参加
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富田能成町長も曼珠沙華を補植
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9月中旬の寺坂棚田