寺坂棚田で曼珠沙華(彼岸花)見頃

埼玉県横瀬町の寺坂棚田では、稲穂に米がたわわに実り、畦道に9月中旬から赤い彼岸花が咲き誇り始めました。

約150万球の花や棚田の田園風景が観光客や地域住民らの目を楽しませています。

同棚田は、県内最大級の棚田で、鎌倉時代から稲作が行われていましたが、地域の稲作農家の減少から、耕作放棄地が増加。荒れた棚田の再生をするため、平成13年から地域住民らにより、再生活動が進められています。

活動の一環として、都市住民を中心に稲作体験などを行う寺坂棚田学校の開校。農地のオーナー制度の導入。寺坂棚田保存会や同町を中心に、耕作放棄地の解消や景観の向上などを目指し、平成21年から畦道などに彼岸花の植栽や補植に取り組みます。

毎年夏には「ホタルかがり火まつり」が開かれ、今年の9月24日には「彼岸花まつり」が開かれます。県内外から多くのカメラマンや観光客が集まり賑わいます。

活動が奏功し、全体面積約5.2haのうち、約4haの水田が復活しました。

今後も活動を通じて、地域や都市部との交流を深め、日本の田園風景の一つでもある棚田を守っていく考えです。

所沢市から来た田中さん夫婦は「山登りが趣味で、横瀬町には良く来る。棚田には10回以上来ていて、四季の様々な景色が楽しめる。昨年は家族で彼岸花まつりに来たが、今年も来たい」と笑顔で話しました。

引き続き、学校の生徒やオーナーを募集しています。問合せ先は、横瀬町振興課(TEL0494(25)0114)。

 

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彼岸花の撮影を楽しむカメラマン

彼岸花の撮影を楽しむカメラマン

 

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ホタルかがり火まつり

ホタルかがり火まつり

ホタルかがり火まつり

 

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寺坂棚田(6月)

寺坂棚田(6月)