就農2年目深田賢治さん

秩父市の深田賢治さん(61)は就農して二年目となる農家です。(本記事は令和元年10月に取材)
深田さんは定年退職後、両親の後を継ぎ、本格的に農業を始めました。作付面積約40㌃の圃場で、主にニンニクやトマト、ネギなどの様々な農産物を栽培します。今年度からは新しく秩父地域の特産物であるしゃくし菜(正式名称・雪白体菜(せっぱくたいさい))の栽培も始めました。
深田さんは、定年退職後、農業の基礎知識を学ぶため、JAの「ウィークエンド農業塾」に参加し、一年間の講習や研修を通じて栽培技術や栽培管理の基礎を学びました。
深田さんは「昨年はわからないことばかりで夢中で取り組んだ。まだまだ勉強中だ。色々試しながら経験を積み、良質な農産物を栽培したい」と話します。
深田さんは同塾卒業後も定期的にJAの営農指導員の圃場訪問を受けます。現在は、まもなく初出荷をむかえるしゃくし菜の生育状況の確認などのアドバイスを受けています。また、地域の農家とのつながりもでき、深田さんの誘いで新しく農業をはじめた同世代もいます。
深田さんは「農業をはじめたことで、サラリーマン時代と違う新しいつながりが増えた。このつながりを大切にしたい。これからは情報の交換や共有をして、地域農業の発展に少しでも貢献できれば」と話します。