平成27年度県西北部特産物「農林水産大臣賞」決まる
埼玉県西北部特産協会(宮澤勝男会長)は、平成28年2月23日、県秩父農林振興センターにて、「平成27年度埼玉県特産物共進会表彰式(こんにゃくの部・製茶の部・茶園の部)」を開き、生産者など関係者21人が出席しました。
県西北部地域は、山間山沿い地帯の立地条件を活かし、「こんにゃく」「茶」などの特産作物の振興に取り組んでいます。
同共進会は、地域特産物の生産水準や品質の改善向上を図り、県西北部地域の特産物の発展に資することを目的し、行われました。
当日は、平成27年度内に審査を実施した「こんにゃくの部」、「製茶の部」、「茶園の部」の表彰をそれぞれ行ないました。
宮澤会長は「生産者の高齢化などにより栽培面積の減少などもみられるが、県西北部特産物として、品質の向上や生産の維持、拡大に尽力してほしい」などと話しました。
「こんにゃくの部」
平成27年9月に立毛審査、10月に生産物審査を行い、畑の管理状況やこんにゃく玉の収量など総合的に審査しました。平成27年度は、5月の乾燥、6月中下旬の大雨、7月8月の酷暑などの天候不順により、こんにゃくの栽培には厳しい年でした。この悪条件の中、各生産者の経験や栽培技術、圃場の徹底した管理などにより、玉揃いや品質ともに良好でした。出品圃場の10aあたりの最大収量は前年比、1年生約126%、2年生約118.3%、3年生約145.5%だでした。
結果、特別賞として、最高順位の農林水産大臣賞は、小鹿野町の千島幸三さん、続いて関東農政局長賞も千島幸三さん、埼玉県知事賞は、長瀞町の川澄弘さんが受賞しました。
「製茶の部」
平成27年7月に審査を行い、茶葉の外観、お茶の香り、水の色、味などを採点しました。
年明けからの平均気温は平年より高く、芽の生育は順調だったが、4月中旬から5月中旬までの雨量が少なく、芽の伸長の停滞や硬化がみられました。しかし、各生産者の徹底した栽培管理により、例年と同様に優れたものが出品されました。
結果、特別賞として最高順位の埼玉県知事賞は、横瀬町の楮本佳司さんが受賞しました。
「茶園の部」
平成27年12月審査を行い、栽植方法、栽培管理、生育状況などについて審査しました。
出展茶園はいずれもその立地条件にあった管理がなされていたが、一部で炭そ病やもち病が見られました。
結果、特別賞として最高順位の埼玉県知事賞は、横瀬町の赤岩正夫さんが受賞しました。
農林水産大臣賞を受賞した千島さんは、「今後も今までの経験を活かし、栽培管理に努める。秩父の特産物振興に尽力したい。」などと話した。