平成28年度抑制胡瓜(秩父きゅうり)反省会

JAちちぶ園芸部会は、平成28年12月6日、小鹿野町文化センター会議室にて、平成28年度抑制胡瓜反省会を開きました。

部会員やJA職員、県秩父農林振興センター職員、種苗会社、市場関係者ら36人が参加し、今年度の抑制胡瓜栽培を振り返り、来年にむけての目標や改善点について、話し合いました。

新井正夫部会長は「天候不順の影響を受けたものの、栽培管理をしっかりし、良質な秩父きゅうりの出荷が出来ていた。大雪などの災害に備えることも大切だ。各部会員で情報の共有をしていきたい」などと話しました。

 

同センターの松葉口修さんから資料を基に、今年の気象経過とキュウリの生育状況。病害虫防除の改善や対策。冬の雪害対策について説明がありました。

松葉口さんは「9月の長雨の影響で10月の出荷量がかなり減った。多雨に対応できてないハウスもみられた。早い段階から病害虫対策を徹底することが大切だ。大雪に備えて、各自ハウスの補強をしてもらいたい」などと話しました。

多雨への備えとして、準備期間の冬季にハウス内に水が入らないよう準備します。コナジラミや黄化病、褐斑病への対策として、定植時に防虫ネット(0.8ミリ以下)の徹底。若い葉やツルへの適切な農薬の散布(少量多回数)し、ハウスの北と西側を重点的に確認します。初発生を見逃さないことが大切です。

雪害対策では、ハウス内に支柱を5mおきに積極的に導入し、水平引張線の増設や筋交(すじかい)の設置をします。耐雪性の低いハウスでは、こまめな除雪やカーテンを1mくらい開け、ハウス内の温度を上げることが大切です。

 

市場関係者からは「9月の長雨により、関東の野菜の出荷量が全体的に少なかった。若い担い手もいるので、先輩たちから生産技術をしっかり学んでほしい。秩父きゅうりじゃないとダメだという客も多くいる。生産量を増やしてほしい」などの声がありました。

 

同部会の主力の一つであるキュウリは、7月まで収穫する半促成栽培と12月上旬まで収穫する抑制栽培の二期作で栽培します。有機質肥料施肥など義務付け、毎年土壌診断を行って施肥設計し、良食味を追及します。秩父地域のきれいな空気と水で育まれ、「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目にもなっています。出荷先からは、味と香りが大変良く、選果選別も徹底され、高く評価されています。

 

抑制胡瓜反省会

抑制胡瓜反省会