抑制栽培「秩父きゅうり」出荷規格の統一

 

JAちちぶ園芸部会は、平成28年9月1日、小鹿野町、同JA小鹿野集出荷所にて、同部会の「秩父きゅうり」出荷者を対象に、抑制胡瓜規格講習会を開きました。生産者や家族、東京都中央卸売市場関係者、JA職員など40人が参加しました。抑制キュウリの出荷が始まり、品質や意識の向上、規格の統一を図ります。
東京豊島青果株式会社の日野原秀彦統括部長は「秩父きゅうりは、品質の高さと味の良さで評価が高い。市場では、規格の統一がされていて、しっかりと分けられているものも求めている。これからも選果選別ををし、良品質な秩父きゅうりを多く出荷してほしい。」などと話しました。
当日は、同部会の黒沢明販売対策部長から、特Aから始まる等級6種の重量や長さ、色、曲がりなど、実物を用いて説明がありました。
黒沢明販売対策部長は「どの箱を開けても同じ品質のキュウリになるよう、選果選別をしっかりし、規格の統一を図ってほしい。箱に入れる本数のチェックは徹底してほしい。」などと話しました。
同部会の主力農産物は、キュウリ、ナス、インゲンで、それぞれ現地検討会や共進会など栽培指導を担当する指導部、市場との交渉や規格の統一化などを担当する販売対策部があり、生産から流通まで部会が行います。主力のキュウリは、8月上旬まで収穫する「半促成栽培」と12月上旬まで収穫する「抑制栽培」の2期作で、有機質肥料施肥など義務付け、毎年土壌診断を行って施肥設計し、良食味を追及します。「秩父きゅうり」として、県産ブランド推進品目となっています。
今年度は、半促成栽培の「秩父きゅうり」の出荷量は、昨年に比べ増えました。抑制栽培では、天候不順による日照時間などの影響から、例年より出だしが遅くなりました。

出荷規格の統一を図る生産者

出荷規格の統一を図る生産者