新たな特産農産物の生産に向けて「ひもなす」の試験栽培!
埼玉県秩父地域は県西部の中山間地域に位置し、平坦で広い圃場が少なく、1圃場あたりの農地面積の狭い圃場が多くあります。
秩父市農業委員会はJAちちぶと協力し、地域の新たな特産農産物の生産に向けて、今年度から「ひもなす」を試験栽培します。
ひもなすは、果皮は鮮やかな紫色をし、果長25~30cmほどで細長いナスです。煮ても焼いても揚げても良く、色々な調理方法に合い、とてもおいしいです。
平成30年7月17日には、秩父市影森の浅見さんの圃場で、現地検討会を開き、農業委員や市職員、JA職員ら30人が参加しました。農業委員らは、現物と圃場を見ながら意見交換をし、栽培状況や技術の確認、共有を図りました。
浅見さんは「枝が多く、こまめに剪定し、枝の管理に少し手間がかかるが、通常のナスに比べて収量が多くて良い。」と期待します。
生産するきっかけは、昨年、地域の新たな特産農産物の生産を目指し、JAと農業委員の粂会長らが話し合いました。
栽培するなら食味がよいものが良いとし、以前栽培してとてもおいしかった「ひもなす」に決めました。粂会長がナスの苦手な知人に譲ったところ、知人は「抵抗もなく食べられておいしかった」と話すほどです。
今年2月に種を用意し、農業委員で、たかはし園芸の高橋さんに苗の生産を依頼。各委員約35人に配布して試験栽培を始めました。
JA営農経済部で作成した、ひもなすの栽培暦や管理の資料が事前に各農業委員に配られ、それに沿って栽培がされています。
粂会長は「生産者も増えていけば、遊休農地の解消にも繋がる。生産量も増やし、直売所にも出荷していきたい。JAと連携を取り、今後、地域の特産になるように盛り上げていきたい。」と意気込みます。
次年度にも継続し、生産量も増やす予定です。