晩秋蚕期「白繭」出荷
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JAちちぶ養蚕部は、平成28年10月1日、秩父市、同JA秩父西支店内の出荷所で、晩秋蚕期(ばんしゅうさんき)の白繭の選繭(せんけん)・出荷を行いました。
県農林総合研究センター秩父試験地内の稚蚕飼育場にて、2齢まで育てた蚕を各農家へ配蚕して、育てたものです。晩秋蚕期は、約820kgを製糸業者へ配送しました。
宮﨑豊二部会長は「今年の長雨の影響が多少出たが、晩秋にしては、良い繭を多く出荷できた。各生産者の努力のおかげだ。」などと話しました。
秩父は、古くから養蚕が盛んで、現在も地域の重要な作目として位置付けられます。12月2・3日に行われる、日本三大曳山(ひきやま)祭りの1つである秩父夜祭りも、1年の最後を飾る絹の大市の付祭りが発祥ともいわれています。しかし、高齢化や担い手不足、絹の需要及び繭価の低迷により、農家戸数が年々減少していることから、県産ブランドで秩父限定品種の「いろどり繭」による差別化した繭生産と産地の活性化を図ります。
同部会では今年度、生産者10軒が、いろどり繭を春蚕期の1回、白繭を夏蚕期・晩秋蚕期・晩々秋蚕期の年3回の計4回の出荷を計画します。晩々秋蚕期の白繭の出荷は、10月中旬の予定です。
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「白繭」の選繭をする生産者