水稲栽培講習会で美味しい米作りを目指して
JAちちぶは、平成29年3月29日、秩父市、みどりヶ丘工業団地地区センター内会議室にて、水稲栽培講習会を開きました。平成29年度の稲作栽培に向けて、生産者らは、メモを取りながら、真剣に講習を受け、研鑽を積みました。
生産者やJA職員、県秩父農林振興センター職員ら43人が出席しました。
センターの笠原さんからは、水稲栽培の流れとして、種子消毒から田植えまでの管理について、注意点をふまえ、ポイントなどが伝えられました。
笠原さんは「秩父地域は、おいしい米ができる条件が揃っているので、特Aを目指して栽培してほしい。昨年シカによる食害にあった圃場では、今年も食害にあう可能性が高いので、柵で囲うなどの対策を講じてもらいたい」などと激励と注意を呼びかけました。
JA営農経済部特別嘱託の清川さんからは、床土の準備、適切な薬剤や肥料など水稲の資材について資料を基に伝えられました。
育苗中の障害と対策として、10℃以下の低温で発生しやすいフザリウム菌やピシウム菌、高温で発生しやすいリゾープス菌やトリコデルマ菌などの病原菌による、病気の見分け方や発生しやすい条件、薬剤による防除法の説明。本土準備として、土づくりや肥料の特性、適切な水稲の除草剤などについても説明がありました。コスト削減を目的に、低コストで栽培に有効だった肥料として、「埼玉高度化成400」(基肥用)や「みのりNK535号」(追肥用)などの紹介がありました。
生産者からは、「定年をして、今年初めて本格的に栽培をするので、とても参考になった。」「毎年栽培しているが、基本にかえり、今日学んだことを栽培に活かす。」などと意気込みが語られました。
秩父地域で主に栽培されている品種は、「彩のかがやき」や「彩のきずな」、「キヌヒカリ」です。気候は、昼夜の寒暖差が大きく、甘味のあるおいしい米が栽培されます。