特A米目指し水稲栽培講習会
JAちちぶは、平成30年3月29日、秩父市、みどりヶ丘工業団地地区センター内会議室にて、水稲栽培講習会を開きました。
平成30年度の稲作栽培に向けて、生産者らは、メモを取りながら、真剣に講習を受けました。
生産者やJA職員、県秩父農林振興センター職員ら56人が出席。センターの野崎技術普及担当部長から、水稲栽培の流れとして、種子消毒から田植えまでの管理について、注意点をふまえ、ポイントなどが伝えられました。
野崎さんは「彩のきずなが埼玉県産米で26年ぶりに特Aの評価を得た。今、注目されているので、これからも良い米を栽培してほしい」と激励しました。
JA営農経済部特別嘱託の清川さんからは、床土の準備や消毒、適切な薬剤や肥料など水稲の資材について資料を基に伝えられました。
また、雑草対策として、生態と防除について説明しました。
難防除雑草の「クロクワイ」は、塊茎(かいけい)から発生します。6月上旬からダラダラ発生し、10月下旬まで発生するものもあります。地上部分を枯らしても土壌中に多数の塊茎を残し、次年度発生します。多発すると稲の分けつを阻害し、穂数の減少や登熟歩合の低下を引き起こします。
対策として、
①移植後10日頃に初中期一発除草剤の処理をします。
②移植後30日頃に中期除草剤の処理をします。
③稲収穫後、ラウンドアップマックスロードで防除します。
除草剤を使わない方法として、稲収穫後、プラウ耕して塊茎を地上部に出し、枯死させます。ただし、全てが地上に出ないため、翌年も発生します。
講習を受けた生産者は、「毎年栽培しているが、基本にかえり、今日学んだことを栽培に活かす。特Aになった彩のきずなを栽培する。秩父のきれいな水を使い、おいしい米を作りたい」と意気込みます。
秩父地域で主に栽培されている品種は、彩のかがやきや彩のきずな、キヌヒカリです。気候は、昼夜の寒暖差が高く、甘味のあるおいしい米が栽培されます。