田植えにも自動運転技術を
秩父市太田地域の、農事組合法人大田営農は、5月29日、今回初めての試みで、GPSによる自動運転機能を搭載した田植機を導入し、田植え作業をおこないました。
埼玉県内でも営農集団や大規模農家の間で、作業の効率化などの理由から、自動運転機能搭載の田植機の重要が高まっています。
当日は同法人組合員、JAちちぶ農機自動車センター職員、株式会社クボタ社員ら7名が参加しました。
田植機は同社の「ナビウェル NW6SーR」です。
一番の特徴はGPSを活用した直進自動操舵機能です。植え始めの一工程目に始点Aボタンと終点Bボタンを押すことで基準線を登録します。次工程からは基準線に対し、自動的に平行走行し、まっすぐに植付けすることが出来ます。ハンドル操作は基本的にターン時のみとなり、労力が軽減され、作業効率が向上します。あぜへの衝突防止や圃場外への逸脱防止機能も備わっています。
また、ハンドル下の液晶パネルで、植付けの深さや量、株間の広さも簡単に設定出来ることで、生産効率の向上、品質の向上へとつながります。
同法人の冨田幸夫会長は、「慣れてしまえば操作は簡単。ディーゼルなので、燃費が良いのも嬉しい。時間短縮にもなるし、収量増加にも期待したい。」などと話しました。
同法人は、今年度、約15haの圃場へ田植えを行う予定です。秋の収穫に向けて期待が膨らみます。
GPS機能を備えたユニット