県庁表敬訪問で秩父きゅうりをPR

JAちちぶ園芸部会は、平成30年4月25日、埼玉県庁を訪れ、先日、全国知事会会長に就任した上田清司知事を表敬訪問し、秩父地域の農産物や「秩父きゅうり」をPRしました。

 

キュウリの瑞々しい香りに包まれた中、秩父きゅうりを試食した上田知事は「ペットボトルなどがない時代は、キュウリで水分補給をした」と懐かしみ、「とてもおいしい。全国知事会でもPRする」と話しました。

部会の新井部会長は、「県や町、JAの協力より、担い手も増えてきている。他産地に比べ、生産量は少ないが、栽培管理を徹底し、食味を追及した良品質なキュウリを栽培している」とPRしました。

JAの靑葉組合長は「各生産者が土づくりにも力を入れ、市場からも非常に高い評価を得ている。食味や品質面では日本一だと思っている」と胸をはります。

 

同訪問は、地元選出の岩﨑宏県議会議員が仲介して実現しました。同部会役員他、JA役職員ら12人が出席。知事のほか、副知事や農林部長らにも朝取りのキュウリや鉢植えのキュウリを手渡し、「秩父きゅうり」をPRしました。

同部会のPR活動は、これまで、2009年、10年に衆議院第二議員会館地下食堂や自由民主党本部などに鉢物のキュウリを寄贈。10年には、党本部前でキュウリの試食PRも行いました。11年からは今回同様、県庁を訪問し、秩父きゅうりをPRします。

 

同部会の主要農産物は、キュウリ、ナス、インゲンで、それぞれ栽培指導を担当する指導部と市場との交渉や規格の統一化などを担当する販売対策部があり、生産から流通まで全てを部会が行います。

主力の「秩父きゅうり」は、県産ブランド推進品目で、有機質肥料の施肥を義務付けます。

大豆粕と菜種粕などを10アールあたりにそれぞれ200kg施用し、土壌診断に基づいた施肥設計をします。

地域のきれいな水や空気、昼夜の寒暖の差が大きいことから、香りや味が濃く、歯切れの良い、おいしいキュウリが栽培されます。

主に東京市場に出荷し、味と香りが大変良いと高く評価され、高単価で取引されています。

 

部会員は現在120人が所属。内、32人が「秩父きゅうり」を栽培しています。就農者の確保や育成にも力を入れ、13年から小鹿野町が就農支援する「明日の担い手育成塾」の塾生なども受け入れ、これまでに7人の新規キュウリ就農者を誕生させています。

今年度は、天候にも恵まれ、秩父きゅうりの出荷量は、例年よりやや多いです。

同部会では、今後も同様にPR活動を展開することで、普及拡大を目指します。

 

鉢植えキュウリ

鉢植えキュウリ

 

鉢植えキュウリ

鉢植えキュウリ