県特産物共進会(茶園の部)
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埼玉県西北部特産協会(宮澤勝男会長)は、平成28年12月15日、県特産物共進会(茶園の部)を開きました。西北部管内で第1次審査を行い、選抜した5圃場(品種:やぶきた)を審査しました。
結果は、平成29年2月に最高順位の県知事賞などが表彰されます。
天気に恵まれた中、県農林総合研究センター茶業研究所の小畑幹研究所長が審査長となり、他6人が審査員となりました。
うね間や幅、樹形、傾斜度などの「栽植方法」。防霜施設や土壌状態、病害虫の被害などの「栽培管理」。葉層や葉色、樹高などの「生育状況」を総合的に審査しました。
出品資格として、同協会の地域内で、茶園5アール以上栽培。茶園の合理的な肥培管理と優良品種の普及を積極的に推進して、茶園栽培の改善と生産性の向上を図り、茶業の振興に資することを目的とします。
審査員からは、「4、5月の寒さが緩やかで、霜の被害も少なかった。管理もしっかりされていて、良い茶園が多い。」などの講評がありました。
同管内の多くの茶園は、中山間地域に位置し、山の斜面で栽培する。朝晩の寒暖差が大きく、山間地特有の香り高く、ほど良い渋みのあるお茶ができます。
山の斜面で栽培することで、1つの圃場での収量は多くないですが、害虫の天敵が多く、無農薬で栽培します。鳥獣害による被害は、鹿による新芽の食害がありますが、今年度は大きな被害はありませんでした。
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茶園を審査する審査員ら
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いくつかの圃場へは、山間の道を進んでいきます