秩父でイチジク生産
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新井利雄さんは、秩父市吉田地域にて、イチジクの栽培に励んでいます。
ドーフィンとバナーネの2種類を1人で栽培。秩父地域は、冬の寒さが厳しいため、寒さに弱いイチジクの越冬対策には、坂戸市でイチジク栽培を確立した、農林振興センター職員の指導を受け、「短幹埋没越冬方式」を採用しています。イチジクのほかには、チンゲン菜やニンニクなどを栽培します。生産したイチジクは、JA秩父農産物直売所へ「アラジンファーム」の名称で出荷します。
農地は、同地域の遊休農地や耕作放棄地を借りて栽培し、8月中旬から霜が降りる11月下旬頃まで行われます。
新井さんは、JAちちぶを退職後、県秩父農林振興センターからの勧めで、平成23年から県で取り組んでいる「明日の農業担い手育成塾推進事業」の「秩父市吉田農業担い手塾」に2期生として入塾。平成26年に卒業し、正式に農家となり、栽培に励んでいます。
新井さんは「はじめは、思うように実らず苦労した。農業は自分のペースでできるので、心にゆとりがもてる。耕作放棄地を少しでも減らしたい。市のシルバー人材センターを活用し、少しでも地域の活性化に繋がればうれしい」などと話しました。
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イチジクを収穫する新井さん
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良質なイチジク
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イチジクの圃場