秩父でリンゴ栽培28年

秩父市荒川地域で、井上園の園主をする井上辰雄さんは、リンゴの栽培に励んで約28年になります。

井上さんは、元々は養蚕農家でしたが、昭和63年に県職員からの勧めで、リンゴの栽培を始めました。JAちちぶにも勤め、定年退職後、本格的にリンゴの栽培に励み、現在は、JAちちぶりんご部会の部会長を務めます。

約25㌃の面積で、「シナノスイート」「ふじ」「ぐんま名月」「陽光」を主に、10種類のリンゴを栽培します。小ぶりでスマートな「スリムレッド」や糖度の高い「はるか」なども栽培しています。リンゴの他には、ブドウや柿を栽培しています。栽培したリンゴは、JA農産物直売所への出荷や同園にて、リンゴ狩りをさせます。また、リンゴのオーナー制を導入し、樹ごと契約。利用者は、自分の樹で収穫ができます。(令和6年5月現在で、オーナーの募集は行っておりません)

井上さんは「リンゴの袋掛け作業は大変だが、食べて美味しいと言ってもらえるとうれしい。身体にも良いので、多くの人に食べてもらいたい。秩父でも良いリンゴが栽培できるので、担い手が増えてほしい。遊休農地を有効に使ってほしい。」などと話しました。

秩父地域のリンゴは、昼夜の寒暖差が高く、甘味がのり、栽培に適しています。観光果樹として、わい化(樹の高さが低い)で栽培し、10月中旬から11月下旬に旬を迎えます。

同部会では、毎年、栽培講習会や品評会などを開き、栽培技術の水準を高め、品質の向上を図っています。

 

栽培管理をする井上さん

栽培管理をする井上さん

 

ぐんま名月

ぐんま名月

 

シナノゴールド

シナノゴールド

 

シナノスイート

シナノスイート

 

新世界

新世界

 

たわわに実ったシナノゴールドの樹

たわわに実ったシナノゴールドの樹