秩父ナス最盛期を前に出荷規格の統一へ
JAちちぶ園芸部会は、平成30年7月13日、JA小鹿野集出荷所で、秩父産ナスの出荷最盛期を前に、意識や品質の向上、出荷規格の統一の徹底を図ることを目的に今年度初の「夏秋茄子規格講習会」を開きました。
部会員やJA職員、東京市場関係者ら20人が参加し、出荷規格の基準などの意見交換をしました。
浅見副部会長は「しっかり規格を揃えて、全員が同じ規格で良質なナスを多く出荷してほしい。」と激励しました。
黒沢販売対策部長は「5月下旬から出荷が始まり、天候にも恵まれて順調だった。現在、雨量不足がきいているが、管理の徹底で良いものが出荷されている。秩父のナスは箱を開けなくても大丈夫といわれるくらい、規格の統一を徹底していけば、更に有利販売に繋げられる」と呼び掛けました。
講習会では、規格LLから始まる等級10種の重量、色、ツヤ、曲がりなど、実物を用いて説明があり、部会員や市場関係者らは、意見交換をし、規格の統一を図りました。
市場関係者からは「秩父産のナスは、評価も高く、顧客もしっかりついている。市場でもトップブランドで取扱い、秩父ブランドのナスを目指して買いにくる顧客も多い。規格の統一もしっかりされているので、強気で販売もできている。逆に規格統一が甘くなってしまうと、弱気にならざるを得ないので、今後も規格管理の徹底をしてほしい」と期待されました。
講習会後には、JA営農経済部の清川さんから、害虫のオオタバコガの発生が多くなってくるため、早期発見と防除について呼び掛けられました。
同部会の主力農産物の一つのナスは、平成20年よりJA全農さいたまブランドの「菜色美人(さいしょくびじん)」として東京市場に出荷し、品質の高さや規格の統一性が好評です。毎年、植付け時期の植付け講習会、出荷初期や中間に出荷規格講習会や現地検討会、共進会などを開き、部会全体の底上げを図っています。