秩父産ナス出荷最盛期に向けて規格の統一徹底
JAちちぶ園芸部会は、平成29年7月12日、JA小鹿野集出荷所で、秩父産ナスの出荷最盛期を前に、意識や品質の向上、出荷規格の統一の徹底を図ることを目的に「夏秋茄子規格講習会」を開きました。
部会員やJA職員、東京市場関係者ら30人が参加し、出荷規格の基準などの意見交換をしました。
新井部会長は「今年は、雨が少なく栽培管理が大変だ。数軒の圃場を確認したが、各生産者の努力や工夫が見られた。身体には十分気をつけて、良品質のナスを少しでも多く出荷してほしい」などと激励しました。
黒沢販売対策部長は「5月下旬から出荷が始まり、出荷量が増えてきた。これから最盛期を迎えるにあたり、規格の統一を徹底してほしい。それが市場や消費者からの信用に繋がる。選別に迷ったときには、下の等級にすることで、全体の品質の底上げにもなる」などと呼び掛けました。
講習会では、規格、LLから始まる等級10種の重量、色、ツヤ、曲がりなど、実物を用いて丁寧に説明があり、部会員や市場関係者らは、意見交換をし、規格の統一を図りました。
市場関係者からは「秩父産のナスは、市場での評価も高い。等級が低いものでも品質が非常に良いので、買い手が安心して購入していく。スーパーなどでも鮮度の持ちが良いと評判だ。これからも選果選別をしっかりし、多くのナスを出荷してほしい。」などと声がありました。
同部会の主力農産物は、キュウリ・ナス・インゲンで、ナスは、2008年よりJA全農さいたまブランドの「菜色美人(さいしょくびじん)」として東京市場に出荷し、品質の高さや規格の統一性が好評です。毎年、植付け時期の植付け講習会、出荷初期や中間に出荷規格講習会や現地検討会、共進会などを開き、部会全体の底上げを図っています。