秩父観光ぶどう園開園

関東地域での台風5号の脅威が過ぎ、秩父地域では、観光ぶどう農園が出番を迎えました。

秩父ぶどう組合連絡協議会は、平成29年8月9日、秩父市の「秩父フルーツファーム」にて、秩父観光ぶどう園の開園式を行いました。

同協議会は、秩父地域52農園から組織され、9日以降随時開園しています。

 

新井会長は、「今年の天候はブドウにとって非常に好条件だ。生育期に雨が少なかったこともあり、病気も出にくかった。ブドウの糖度も例年より高く、過去十数年で最高のできになっている。多くの人に秩父の美味しいブドウを味わって欲しい」などと今年の開園を笑顔で喜びました。

式典後、同農園では、地域の子どもらが笑顔でブドウ(ヒムロッド・シードレス)の収穫を楽しみました。

 

同協議会は、昨年度、秩父観光農林業協会や県、JAちちぶや鉄道会社などと協力し、「フルーツ満彩 美味しいちちぶ」をキャッチフレーズにイベントに参加し、各所で秩父のブドウをPRしました。その甲斐もあり、地域のブドウの認知度も上がり、多くの国内外の観光客が訪れています。

秩父地域は、県西部の中山間地域に位置し、荒川の上流から下流域に広がる地域で標高差があるため、生育状況が各地区によって異なります。このため、同一品種であっても収穫期間に幅を持たせることができ、観光農業地域にとって好条件です。観光農園が主体のため、栽培品種数は50種を超え、昼夜の寒暖差も大きく、ブドウに甘味がのります。

主力は、8月上旬に「ヒムロッド・シードレス」から始まり、8月中下旬から巨峰系品種や秩父限定品種「ちちぶ山ルビー(商標登録)」、9月中旬にはシャインマスカットなどが楽しめます。ぶどう狩りは10月下旬まで楽しめ、販売は遅い農園で11月上旬までされます。巨峰系品種主体の農園では、9月中旬には売切れてしまします。

今年度は、52農園のうち、30農園が「ちちぶ山ルビー」を昨年より6000房多い約66000房で栽培しています。

「ちちぶ山ルビー」(㌔税別2千円前後)は、平均糖度が17度以上あり、甘みが強く、指先のような楕円形で、皮まで食べられます。今年の販売は例年より早く、早い農園では8月上旬から始まり、全体では中旬以降、本格的に販売されます。

同協議会は、組合全てのぶどう園の場所や連絡先が分かるマップを作成し、配布しています。中にはぶどう狩りを楽しめる農園もあるので、チェックして下さい。詳しい問い合せ先は、秩父観光農林業協会(電話0494(23)3557まで。

 

ヒムロッド・シードレス

ヒムロッド・シードレス

 

ちちぶ山ルビー

ちちぶ山ルビー

 

シャインマスカット

シャインマスカット