秩父観光ブドウ農園開園式
秩父地域では、観光ぶどう農園が出番を迎えました。
秩父ぶどう組合連絡協議会は、平成30年8月7日、長瀞町の「大東観光ぶどう園」にて、秩父観光ぶどう園の開園式を行いました。
同協議会は、秩父地域54農園から組織され、8日以降、随時各農園が本格開園します。
新井会長は、「今年の天候はブドウにとって非常に好条件だ。病気もほとんどなく、ブドウの糖度も高い。トップバッターのヒムロッドの糖度が約20度で販売できるのは、近年にない。多くの人に最高のできになった、秩父の美味しいブドウを味わって欲しい」と期待します。
式典後には、同農園で地域の子どもらが笑顔でブドウ(ヒムロッド・シードレス)の収穫を楽しみました。
子どもらは収穫したブドウを味わい「ブドウが沢山あって楽しかった。甘くてとても美味しい」と喜びました。
園主の高田さんは「今年は3月から温暖な気候が続き、ブドウの生育が10日以上早い。7月からの高温で若干の葉焼けはあったが、これから販売の始まるヒムロッドや山ルビーもとても良いできに仕上がっている。巨峰系品種のできも良く、来月には、種無しよりも味の濃い種有りの巨峰が始まるので味わって欲しい」と話しました。
同協議会は、昨年度、秩父観光農林業協会やJAちちぶ、県や鉄道会社などと協力し、「フルーツ満彩 美味しいちちぶ」をキャッチフレーズにイベントに参加し、各所で秩父のブドウをPRしました。その甲斐もあり、地域のブドウの認知度も上がり、多くの国内外の観光客が訪れています。
秩父地域は、県西部の中山間地域に位置し、荒川の上流から下流域に広がる地域で標高差があるため、生育状況が各地区によって異なります。このため、同一品種であっても収穫期間に幅を持たせることができ、観光農業地域にとって好条件です。観光農園が主体で、栽培品種数は50種を超え、昼夜の寒暖差も大きく、ブドウに甘味がのります。ブドウの直売の他、ぶどう狩りも楽しめる農園も多くあります。
主力は、8月上旬に「ヒムロッド・シードレス」から始まり、8月中下旬から巨峰系品種や秩父限定品種「ちちぶ山ルビー(商標登録)」、9月中旬にはシャインマスカットなどが楽しめます。
ぶどう狩りは10月下旬まで楽しめ、販売は遅い農園で11月上旬までされます。今年度は、54農園のうち、34農園が「ちちぶ山ルビー」を約65000房栽培しています。
「ちちぶ山ルビー」(㌔税別2千円前後)は、平均糖度が17度以上あり、甘みが強く、きれいな鮮紅色(ルビー色)をしています。楕円形で、皮が薄く皮ごと食べられます。今年生育は例年よりかなり早く、早い農園では8月上旬から始まっています。既に県内外から予約が入るほど好評です。
観光ぶどう農園の詳しい問い合せ先は、秩父観光農林業協会 TEL0494(23)3557まで。