第1回「ちちぶ山ルビー」品評会
秩父ぶどう組合連絡協議会(新井範会長)は、平成28年8月19日、県秩父農林振興センターにて、「第1回ちちぶ山ルビー品評会」を開き、23農園から23点の秩父限定品種「ちちぶ山ルビー」が出品されました。
結果、皆野町の青木信之さんの「ちちぶ山ルビー」(重量1685.4g、糖度カタ21.5、糖度シリ19.9)が最高順位の埼玉県知事賞を受賞しました。
審査員の県農業技術センター前島秀明さんは「全体的に糖度が高く栽培技術が上がっている。上位数点は、僅差。山ルビーらしさである形・着色・パリパリとした食感で決まった」などと話しました。
同品評会は、「ちちぶ山ルビー」の栽培農園が増え、生産技術の水準を高め、品質向上を図り、同地域の観光ぶどうの振興、発展に資することを目的として開かれました。
出品物は1点3房で、1.5~1.8kgまでとし、1人1点の出品。審査は糖度・外観・果肉・食感・病害虫・汚染などの審査基準に従い、観察・実測・試食によって採点し、総合得点により順位を決めました。
新井範会長は「今年は、着色が良く、糖度も高い。品評会を開けるまで栽培農園が増えてきた。栽培技術や品質も向上しているので、今後は、更に生産量を増やしていきたい。」などと話しました。
「ちちぶ山ルビー」は、欧州系の高級品種「リザマート」と、香りと食味に優れた米国系品種「ピアレス」を両親に持ちます。皮ごと食べられ、平均糖度が17度以上あり、指先のような楕円で細長く、きれいな鮮紅色(ルビー色)の果実が特徴。栽培には高い技術と細かな管理が求められることから、生産量が少なく「幻のブドウ」とも呼ばれています。
同協議会数名が、県外生産者との交流の中で、山梨県の農家が育成した同品種を1993年から試験的に栽培。2004年から「山ピンク(仮称)」などの名称で少量販売し、好評だったことから同協議会、JAちちぶ、秩父市が一体となり、同地域の特産品の一つにしようと体制作りを行いました。正式に山梨県の農家(育成家)と同協議会及びJAちちぶが契約をしました。2007年に公募し、「ちちぶ山ルビー」と名称が決まり、商標登録しました。同協議会員のみ栽培でき、現在、33農園が約2.1haで約5万4千房栽培します。
価格は、1㌔税別2千円前後。今年は、例年より早く、8月中旬から随時販売し、県内外から予約が入り好評です。
ちちぶ山ルビー問い合わせ先
秩父観光農林業協会
販売開始時期
褒賞は以下のとおりです。