良質な秩父産ナスの栽培にむけて
JAちちぶ園芸部会は、平成29年7月4日から10日までに4回、秩父地域の各地区にて、夏秋茄子現地検討会を開きました。今年度の秩父産ナスの出荷に向けて、管理状況や栽培技術の確認や共有を図りました。
同部会員、県秩父農林振興センター職員、同JA職員が各部会員の圃場を巡回し、指導や生育状況などを確認しました。
今年は、5、6月の雨量不足から、生育が例年より、少し遅れたものの、各圃場とも栽培管理の徹底をし、良い状態でした。
巡回後、各圃場の管理状況を踏まえ、センターの湯村さんやJA特別嘱託の清川さんから、今後の管理について説明がありました。
今後の栽培管理として、枝が混み合い過ぎると、芽の充実が悪くなり、強い枝が出にくくなるとともに病害虫が発生しやすくなります。整枝や剪定、摘葉を適度にすることが大切です。雨量不足の影響から草勢が弱く、ナスに曲がりが出ていることから、早期の追肥が必要です。今年は、アザミウマやダニ類、カメムシなどの病害虫の発生が多くなると予測されることから、早期発見や防除の徹底が求められます。
同部会の主力農産物の一つであるナスは、2008年よりJA全農さいたまブランドの「菜色美人(さいしょくびじん)」として東京市場に出荷し、品質の高さや規格の統一性が好評です。毎年、植付け時期の植付け講習会、出荷初期や中間に出荷目揃え会や現地検討会、共進会などを開き、生産者全体の底上げを図ります。