良質な花卉を生産 薬澤定夫さん

小鹿野町の薬澤定夫さん(63)は花卉(かき)の生産に励み、妻の百合子さんと「花桃」「啓翁桜」「彼岸桜」「オカメ桜」「ヒペリカム」など一年を通して栽培し、出荷します。(本記事は令和2年2月に取材)
薬澤さんはJAちちぶ花卉生産部会や両神花卉生産組合に所属しています。
薬澤さんは定年をむかえた昨年から本格的に出荷をはじめました。
薬澤さんは、2006年に同町で開かれた花卉の講習会に参加したことをきっかけに栽培をはじめました。会社員時代には数種類の桜を合計約250本、花桃を約150本栽培し、定年と同時に出荷が出来るように準備を進めていました。
薬澤さんは「はじめは鹿による食害など鳥獣害の被害に遭った。対策としてJAに頼み、電気柵も設置した。毎年気候も違うので、ハウス内の空調管理や温度管理にも気を使う」と話します。
現在は3月3日の桃の節句にむけて、「花桃」の出荷最盛期となり、作業に励みます。「花桃」は同部会から市場へ共同出荷されます。
3月には生産者の技術向上などを目的に開かれる、両神花卉共進会にも出品予定です。
薬澤さんは「まだ覚えることも多いが部会や生産者同士、情報の交換をしながら経験を積み、良質な花卉を生産していきたい」と話しました。