西武鉄道 イチゴ輸送の実証実験
令和3年1月15日から19日まで、西武鉄道が特急Laview(ラビュー)で農産物輸送の実証実験を行いました。新型コロナウイルス感染拡大で需要減が懸念される観光農園と都心の売り場を、鉄道で繋げる仕組みを作る狙いがあります。
JAちちぶいちご部会員を含む、秩父横瀬地域の8農園が収穫した朝採れイチゴを輸送し、西武池袋本店で販売しました。用意された品種は、埼玉県オリジナル品種の「あまりん」や「やよい姫」「かおり野」など。5日間合わせて920パック相当が運ばれました。
専用のクーラーバッグで運ばれたイチゴは、午前11時頃から西武食品館にて販売。いずれも午後2時までに完売しました。また、新規の取組として、サンシャインシティプリンスホテルが、輸送したイチゴを使ったケーキを製造。販売と同時に列ができるほどの人気でした。
実証実験は、昨年10月の「シャインマスカット」に続き2度目。1月からのイチゴのシーズン到来に合わせて実施されました。一般的に収穫当日の販売が難しい青果物を、鉄道輸送の定時制と速達性を生かすことで、一番食べごろの状態での輸送、販売ができる利点があります。青果物を痛めやすい揺れや衝撃も少ないです。