身のしまった美味しいシイタケ出揃う／県きのこ共進会

埼玉県きのこ振興会は、平成２９年１月２７日、横瀬町「道の駅果樹公園あしがくぼ」にて、「第３４回埼玉県きのこ共進会」を開きました。

秩父地域をはじめ、入間市、越谷市など県内各地域から、生シイタケ（原木）の部２９点、生シイタケ（菌床）の部９点、乾シイタケの部１０点、計４８点が出品されました。出品の量目は、生しいたけ１ｋｇ以上１．３ｋｇ未満、乾しいたけ３００ｇ以上３５０ｇ未満とします。

県寄居林業事務所、県秩父農林振興センター林業部、全国農業協同組合連合会園芸農産部、市場関係者など６人が審査員を務め、形状・肉厚・色あい・荷姿などを総合的に審査しました。

結果、生シイタケ（原木）の部は、秩父市の宮原さん。生シイタケ（菌床）の部は小鹿野町の新井さん。乾シイタケの部は小鹿野町の鷹啄（たかはし）さんが、それぞれ県知事賞を受賞しました。

出品したシイタケは、審査後、展示し、翌日２８日に地元住人や観光客らに販売して、賑わいました。

同振興会は、生産技術の向上と需要拡大を主な目的とし、昭和５８年に発足しました。現在は、県下の椎茸生産団体（椎茸組合）１３団体が加盟し、会員数は９３人です。近年、生産者の高齢化や担い手の不足で減少しています。

県内のシイタケの生産量は、平成２６年の統計では、生シイタケが約８７１トン（原木３７％、菌床６３％）、乾シイタケが約７トンです。県内の主な産地は秩父や大里、児玉、比企、入間、飯能、所沢などです。

山田会長は「１月１０日の寒波の影響で、寒くなってきた。おかげで、シイタケの成長が緩やかになり、身のしまった良質なシイタケができている。今が一番おいしい時期。多くの人に国産のおいしいシイタケを食べて欲しい」などと話しました。

美味しい生シイタケ

良質な乾燥シイタケ

菌床シイタケ

原木シイタケ