農薬安全使用の徹底

JAちちぶ農産物直売所運営委員会は、平成29年3月16日、秩父市、秩父みどりが丘工業団地地区センターにて、昨年9月30日以降、JA各農産物直売所へ新規出荷をする生産者らを対象に農薬の安全使用について遵守してもらうため、「農薬安全使用講習会」を開きました。

生産者やJA職員ら35人が出席しました。

JA営農経済部の神林明課長は「講習を受けて、適切な農薬の使用法を確認し、これからも安心・安全な農産物を数多く直売所へ出荷してほしい」などと要望しました。

平成15年3月に農薬取締法が施行され、農林水産大臣の登録番号のないものは使用できず、適用作物や使用時期、使用総回数などの農薬使用基準を遵守することが義務づけられています。違反した場合、3年以下の懲役、100万円以下の罰金となります。

 

講師は、JA営農経済部の清川完司さんが務めました。配布した参考資料を基に、農薬のラベルの正しい見方の確認。残留農薬等に関するポジティブリスト制度の注意点。農薬の登録外、使用禁止農薬の違反事例の紹介。農薬飛散防止対策として、風のない時か弱い時に散布します。周辺の作物にも登録のある農薬を選び、使用基準の時期も考慮して使用。田畑の境界にしゃへい植物の栽培や目合いの細かいネットを設置するなどが挙げられました。使った散布器具は、別の農薬を使う場合、必ず洗浄。生産履歴記帳の徹底など詳しく説明がありました。また、農薬散布にあたり、JAが作成した農薬散布チェックシートで確認してから散布するよう指導しました。

 

清川さんは「せっかく栽培した農産物が出荷停止になってしまうのは、非常にもったいない。農薬は適切に使用することが大切。不安に思ったり、わからないことは、すぐ連絡をしてほしい」などと適切に使うことを促しました。

 

講習を受けた生産者らには、生産者名及び生産者番号を付記した受講証明書が交付されました。

 

受講者らは、「農薬の基礎を正しく学ぶことができた。チェックシートなど今回もらった書類を手元に置いて、安全使用に努める。安心安全な農産物を出荷していく。」などと農薬の安全使用について再確認しました。