隠元立毛共進会 多比羅さん優等賞
JAちちぶ園芸部会は、9月28日、平成30年度抑制隠元立毛共進会を開き、秩父地域で選抜した4軒の「秩父いんげん」の圃場を審査しました。厳正な審査の結果、最高順位の優等賞に秩父市の多比羅さんが輝きました。
同部会員や同部会インゲン指導部役員、JA職員、県秩父農林振興センター職員ら8人が各圃場を巡回し、病害虫や生育、管理の状況、収量見込みなど総合的に審査しました。
各圃場では、水はけを考慮した作付けの向き。敷きワラ、防草シートなどの農業資材による、土壌の改善。適切な農薬を適期に散布し、病虫害の防除を徹底することにより、生産量が大きく変わっています。
新井部会長は「今年の天候も極端で、栽培管理には苦労してもらっている。良い圃場を参考に情報共有をし、今後の栽培に活かしてほしい」と話しました。
審査後、同JA営農経済部の清川さんは、各生産者に台風への技術対策ついて、資料を基に注意喚起しました。想定される被害、排水対策やツルの誘引などの事前対策、速やかな圃場の排水や傷口からの病原菌侵入の防除、樹勢低下を防ぐ追肥などの事後管理について説明しました。
今年度の「秩父いんげん」の出荷量は、夏の猛暑の影響を受け、やや減っていたものの、9月からまとまった雨もあり、出荷量も増えてきています。
同部会の主力農産物の一つであるインゲンは、「春まき」と「抑制」の二期作で行われます。6月から始まり、霜の降りる11月中旬まで栽培、出荷します。厳格な規格の統一と生産履歴記帳、良品質栽培などが「秩父いんげん」として、市場からの信頼と評価を上げています。